在住外国人の声

箕面市で暮らす外国人は多国籍にわたり、それぞれの事情や環境もさまざま。人の数だけ異なる想いがあります。その一端をご紹介します。

カツラさん

プロフィール : ブラジル出身の両親を持つ日本生まれの日系3世。現在、高校1年生。

学校ではちょっと「控え目」になっちゃう。

日本語は普通にしゃべれるけど、漢字は少し難しい。『子どもほっと』には、学校の先生の勧めで中1の時初めて来たけど、勉強が嫌いで行かなくなった。でも、中3くらいに同年代の友達ができて勉強も楽しくなって、夏休みはほとんど毎日来てた。

学校では、自分が全部出せない。流されるんじゃないけど、みんなの意見に合わせて受け答えしてる。自分がしたいことや言いたいことを、言っていいかどうかすごく考える。価値観が違うのを感じるから、自分を全部出したら引かれそう。なんでか、学校ではほとんど敬語になってる。「抑え目」な感じ(笑)。でも『子どもほっと』に来ると自分を全部出せる気がする。ここにこない時はほとんど1日家で過ごしてた。

高山さん

プロフィール : 大阪生まれの大学生。母方から見れば在日コリアン2世。父方からは在日3世。

外国人とか日本人とかじゃなく、地球人がいい!

僕は大学に入るまではクラブ活動中心の生活で自分のアイデンティティ、自分が何人であるかということを深く考えることがありませんでした。今思えば無意識に“自分は日本人だ”という感覚を持っていたのかもしれません。大学に入学し、母国語である韓国語を勉強しはじめて韓国にいる兄たちや親戚と話すうちに“やっぱり俺は韓国人だ”という意識が芽生えてきました。また日本では“外国人登録証明書を持っている”ということもそういう風に考える大きな要因だと思います。ですが実際、韓国に行けば僕は日本人としてみなされます。それはそれでもっともなことだと思います。日本で生まれ育ち、日本の学校に通い、韓国語よりも日本語の方がうまい。日本人とみなされても仕方がない理由ばかりです。しかし前に言ったように自分のルーツを知り、韓国という国を身近に感じることで“韓国人”という意識が芽生えたのにも関わらずそういう風に自分をみなされると“俺は何人なんや?”という思いが出てくるのです。

みんな生活をしていて、僕のような日本人みたいな韓国人、韓国人みたいな日本人に出会うかもしれない。インド人に会ったり、中国人やロシア人に会ったりするかもしれないけど、その時は外国人と日本人として接するのではなくて、同じ日本に住む人間、同じ一人の人間、同じ地球人として接して欲しいです。

福井さん

プロフィール : 中国出身。20代のとき留学生として来日。その後、日本で就職、結婚。

苦手な日本食材も今は大好き。異文化理解はこんなことから少しずつ。

日本に来て何年になりますかと時々聞かれますが、よく考えてみたらもうすぐ自分の人生の半分に近づくのではないでしょうか。日本で生活をしている私は中国人でありながら、知らないうちに日本の文化と習慣も少しずつ身につけるようになりました。日本に来たばかりの時イヤだと思っていた食べ物が、今ではすっかり大好物になったということもよくありました。

自分の国の文化しか知らない人たちに異文化を理解してもらうためには、時間が必要だと思います。でもこの事業を通して、きっと何かが変わります。少なくとも、日本人たちの異文化へのまなざしは少しずつ変わっていくと信じています。

ジェイダさん

プロフィール : 沖縄出身の高校生。日本人の母とアメリカ人の父を持つ。

学校や地域で、もっと人権を学びあい支えあう機会を!

私が幼稚園の頃、ある日お庭で遊んでいる時に、先生が「みんなで手をつなぎましょう」と言ったので、私は近くにいた女の子と手をつなごうとしたんです。そうしたら、急に男の子が私を指差して「そいつと手をつないだら汚い」と言いました。そして、その瞬間に周りにいる子たちが一斉に私から離れたので、私はそれがすごくショックでした。

私と同じようなダブルの子が一人で辛くて悲しい思いをしないように、学校で人権についてのきちんとした授業をする機会を増やしたり、地域で支えあったりすることが必要だと思います。本人はすごく自分なりに頑張っているんですが、一人ではやっぱり限界があるので、学校や地域が一緒に支えるためにもっと動いてほしいです。

崔さん

プロフィール : 韓国出身。結婚を機に来日して30年。

黙っているから問題がない、と誤解しないでください。

言葉から来る不安、相談する所がない心細さなど、日常においても外国人市民はさまざまな問題を抱えていることを分かってほしいです。母語ではない日本語で自分を表現することは、日本人には簡単なことかも知りませんが、私たち外国人市民にとっては勇気とエネルギーが必要になります。ですから、色んな問題にぶつかった時でも我慢するか諦めてしまうケースがたくさんあります。何も言わないのは決して問題がないからではないことを日本の皆さんに理解してほしいと思います。

メーリさん

プロフィール : 沖縄生まれ。アメリカ人の父の死後、実母の手を離れ、日本人夫婦のもとで育てられる。

クラスに外国人がいることを学びのチャンスととらえて。

小学6年生になる娘は学校のことでよく泣いていましたが、彼女が唯一泣かなかった学年があります。それは3年生の時。学校に行くのが楽しくて、友達もたくさんできて、本当に感謝した年でした。先生が始業式のときに、子どもたちに「みんな違っているんだよ」「世界にはたくさんの人が住んでいるんだよ」「みんなの違いを認め合って、同じ日本人でもこれだけ違いがあるでしょう」「同じ顔の子はありえないでしょう」と。みんな違ってOK、みんなのいいところを見ていこうねって話してくれたそうです。

最初、始業式が終わって家に帰ると「新しいクラスにこういう子がいるねん」という感じで多分子どもたちが話すと思うんですが、その時に親が「良かったね。違う国の友達がいて!いろいろ覚えること、学べることが沢山あるね」という感じで答えてほしいと思います。子どもたちは日頃大人が言っていることを聞きながら成長するので、本当に気をつけていただきたいです。「外国人のお友達がいることは新しいことを学ぶチャンスがある」ということを、お父さんやお母さんたちにもっと感じてほしいです。

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